藤田寛之から
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2020.06.02更新

空いてるから、今からやろう。|藤田寛之からこぼれる言葉 this week Fujita293

2020.06.02 this week Fujita 293

前回の記事で振り返ったデビュー戦は、11位タイと好成績でした。でも、その後は予選落ちが多く、4日間プレーできてもいい結果を残すことができない日々が続きました。
プロ2年目の1994年はトーナメントの出場権が得られず、プロの厳しさを知り自信を失ったりもしました。

覚えているのは、何をやったらいいのか分からなくて、夏前くらいまで練習をしなかったことですね。「つらい」という思いはなかったんですが、どうしたらいいか分からない「迷い」がありました。
なんとか試合に出られるようになってきた3年目の『三菱ギャラントーナメント』。この試合、僕は欠場者がいれば繰り上りで出場できる現地ウェイティングという立場で会場にいました。結果的に試合には出ていないのですが、このときに芹澤信雄プロに声をかけたことが、その後の人生を大きく変えていくことになったんです。

同じ静岡を拠点にしていて、プレースタイルも似ていた大先輩にめちゃめちゃ緊張しながら「今度、一緒に練習をさせてください」とお願いすると、「今日空いてるから、今からやろう」と予想外のお返事。逆にどうしようかなと面食らってしまったほどです(笑)。
質問に答えてもらったり、アドバイスをもらったりした上に、「また声かけてこいよ!」という言葉までもらいました。

そこからは芹澤さんから教わったことを信じて、必死に練習しました。それだけでなく、とにかく芹澤さんの真似をしようと思って、芹澤さんがトンカツを注文すれば「僕もトンカツ!」といった具合でした(笑)。芹澤さんがしていたのと同じ時計を無理して買ったこともありました(笑)。
芹澤さんとの出会いがなければ、その後の藤田寛之はありませんからね。ここから少しずつ少しずつ、レギュラーツアーで戦える藤田寛之に近付いていくわけです。

今回の写真はウェアのマスターバニーエディション10周年の広告です。
芹澤さんが60歳、自分が50歳に・・・。
振り返ると感慨深いですね。

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投稿者: 藤田寛之オフィシャルウェブサイト 事務局

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