藤田寛之から
こぼれる言葉SPECIAL CONTENTS

2020.07.14更新

トップレベルの選手たちと。|藤田寛之からこぼれる言葉 this week Fujita299

2020.07.14 this week Fujita 299

先週の木曜、金曜は『JGTO共催ゴルフパートナーエキシビショントーナメント』に参加してきました。5アンダーの35位タイでしたが、今回は結果にはそれほどこだわっていません。それよりも刺激をもらったり、自分の状態を見極められたことの方が収穫ですね。

久々に、トップレベルの選手たちと回れるのを楽しみにしていたのですが、初日は池田勇太プロ、今平周吾プロと一緒で申し分のない2人とのラウンドでした。逆に、あそこまで強い人だとちょっと、という感じでした(笑)。
いちおう賞金王経験者を集めた組というテーマがあったみたいです。周吾とはクラブの話や全米プロの話、勇太とはシャフトの話とか今後の話をしました。でも、今回は握手はなしでしたね。

こういう難しい時期に、リスクもある中で試合をやっていただけたのはすごく有難いです。
コロナ対策もできる限りしてもらっていて、PCR検査を受けた人と受けていない人で入れるエリアが明確に分けられていたりしました。ロッカーも十分な距離を取っての使用で、隣の人と20個分くらい離れてましたからね(笑)。

キャディさんもなしで、自分でバッグを運んだのはプロになって初めてじゃないかなあ。電動のカートも初めて使いました。意外と簡単に操作できましたよ。でも、バンカーに入っちゃったり、人をひきそうになったりなんてこともあったみたいです(笑)。

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投稿者: 藤田寛之オフィシャルウェブサイト 事務局

2020.07.08更新

久々の試合。|藤田寛之からこぼれる言葉 this week Fujita298

2020.07.08 this week Fujita 298

今週は『JGTO共催ゴルフパートナーエキシビショントーナメント』が行われる茨城県に来ています。ご存知の通り、エキシビジョンマッチとして9日、10日に試合が行われます。久々の試合でどういう感じになるのかなと思っています。

試合出場に先立って、月曜日はPCR検査を受けました。
この記事をみなさんが読むころには結果が出ているのかな? それで問題がなければ、正式に試合に出場することが決まります。
今回は無観客試合です。これまでにも何度かやりましたが、ギャラリーのいるいないは結構影響がある気がします。やっぱり見てもらってなんぼですから。いいプレーを見てもらえると集中力が増したり、よりいいプレーにつながったりするものです。調子が悪いときは「見ないで!」って感じですけどね(笑)。

火曜日は試合会場とは別のコースを回って、水曜日は会場の取手国際ゴルフ倶楽部 東コースで練習をします。
公式戦ではありませんし、なかなか難しい状況なのでワクワクしているという感じはありません。特に目標も立ててはいませんが、ほかの選手たちに会えるのも久しぶりですし、自分よりも上手い人と回れるので刺激をもらえたらうれしいと思っています。

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投稿者: 藤田寛之オフィシャルウェブサイト 事務局

2020.06.30更新

誇りに思っています。|藤田寛之からこぼれる言葉 this week Fujita297

2020.06.30 this week Fujita 297

初優勝を飾った97年シーズンは、僕にとって特別なシーズンでした。
優勝した後の10試合はすべて4日間プレーできましたし、すごく楽しかったんだと思います。だいぶ前なので細かいことは忘れちゃいましたが(笑)。

この年は初優勝だけでなく、賞金シードを取った年でもあるんです。
若かりし日の僕は、自分が優勝するようなプロゴルファーになれるとは思っていませんでした。だから、実を言うと初優勝の後も2勝目なんて考えていませんでした(笑)。それよりも、1年でも多くシードを取って少しでも息の長いプロゴルファーになりたいというのが目標でした。
賞金シードを取るのって、優勝とかに比べると地味に見えるかもしれませんが、何千人とプロがいる中でたったの60人くらいしかもらえないものですからスゴイことなんです。
僕は現在、23年連続で賞金シードを持っていますが、50歳までシード権をキープできていることは自分でも誇りに思っています。これは並大抵のことではないな、と感じています。

その記録が始まったのが、この97年なんです。
初優勝や賞金シード獲得も含め、よい結果を残すことができ、プロゴルファーとしてグレードが一つ上がったシーズンです。一方で、98年や99年はあまり覚えていないので(笑)、やっぱりこの年は特別な1年だったんですね。

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投稿者: 藤田寛之オフィシャルウェブサイト 事務局

2020.06.23更新

人間としての大きさ。|藤田寛之からこぼれる言葉 this week Fujita296

2020.06.23 this week Fujita 296

前回は1997年の『サントリーオープン』での初優勝のお話をしましたが、今週は優勝を決めた後のことを思い出してみようと思います。

優勝をするとスポンサーの方にご挨拶をしたり、メディアのインタビューを受けたりがあるので、試合が終わってから2時間くらいはゴルフ場から出ることができません。あのときそれを初めて経験したわけですが、全部終わって帰る支度をしようとしたら芹澤さんが待っていてくれたんです。
しかも、ロッカーの荷物を出してくれて、靴だけはきかえれば帰れる状態にしてくれていたんです。ゴルフ場の清算だとか、本来なら優勝した僕がやるハウスキャディーさんへの心付けだとかもすべてやってくれていました。もちろん僕が頼んだのではなく、芹澤さんのご厚意でした。今思い返しても、師匠の人間としての大きさを感じた瞬間で本当に有難かったです。
芹澤さんと一緒に帰って、途中のパーキングでうどんを食べたのを覚えています。周りのお客さんから「おめでとう!」なんて声を掛けられたりして、少しずつ優勝の実感がわいてきたような感じでした。

この日、芹澤さんから「優勝したやつは、翌週は絶対に予選落ちするなよ」と言われたのも強烈に覚えています。
そんなこともあって、翌週の『全日空オープン』は無事に予選を突破し、4日間戦うことができました。なにしろ初日は芹澤さんと同じ組だったんですから(笑)!

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投稿者: 藤田寛之オフィシャルウェブサイト 事務局

2020.06.17更新

もうダメだと思いました。|藤田寛之からこぼれる言葉 this week Fujita295

2020.06.17 this week Fujita 295

今年もまた誕生日を迎え、51歳になりました。SNSなどでお祝いのメッセージをいただき、ありがとうございました! またみなさんの前でプレーできる日が来るのを待ちながら、今は葛城でコツコツと頑張っています!

51歳になって最初の「こぼれる言葉」は、初優勝のときの思い出を話そうと思います。1997年9月なので23年前、僕が28歳だったときですね。
この年は下部ツアーで2試合くらい優勝したり、レギュラーツアーでも好成績を残せていて、自分でも急激にゴルフが良くなってきたなと感じている年でした。95年に弟子入りした芹澤さんに指導していただいた成果が出てきたころで、精神的にもいい状態になってきていたんじゃないかと思います。

優勝した『サントリーオープン 1997』では3日目まで14バーディ、ノーボギーで首位。よく覚えているのは、2メートル以内のパターを一つも外さなかったことです。それがあって特別な位置にいられました。
でも、最終日は大変でした。大変なんてものじゃなかったですね。「とてつもない」プレッシャーでしたよ(笑)。もちろん初優勝へのプレッシャーもありましたし、なにしろ後ろからはジャンボさんが追いかけてきていましたからね。
僕がボギーを出した12番でジャンボさんはバーディ。そこから5連続バーディで大先輩が追い上げてくるんです。もうダメだと思いました(笑)。

なんとかしのいで逃げ切るんですが、ウィニングパットを決めたときに思ったのは「うれしい!」ではなく、「もう追いかけられなくてすむ!」という安心感でした。だから優勝の実感もあまりなくて、時間が経つにつれてジワジワ来るような感じでした。終わったときに、ジャンボさんから「おめでとう」と言ってもらったのは覚えています。

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投稿者: 藤田寛之オフィシャルウェブサイト 事務局

2020.06.10更新

行くべき道を。|藤田寛之からこぼれる言葉 this week Fujita294

2020.06.10 this week Fujita 294

新型コロナウイルスの影響でツアーの中止が続いていますが、7月に『JGTO共催ゴルフパートナーエキシビショントーナメント』が開催されることが決まりました。公式戦ではないので賞金ランキングなどには含まれませんが、野生の勘を取り戻す場になればと思います。
とは言え、まだまだ油断せずに慎重に行動しないといけませんね!

さて、前回は芹澤さんに弟子入りしたときの思い出を話しました。
もちろん師匠に付いたからと言ってすぐに結果が出るわけではありませんでしたが、気持ち的にはだいぶ違いました。やるべきこともハッキリしてきましたし、行くべき道を迷わなくなりました。
ラウンド後に相談をして練習に付き合ってもらう日々でした。今でもそうですが、練習に関してお願いをして芹澤さんに断られたことは一度もありません。どんな状況でも「いいよ」と言って時間を作ってくれるんです。本当に僕にとって大きな存在です。
今回の写真は、芹澤さんと撮ったお気に入りのものです。普段、師匠に自分から肩を絶対組むとかしません(笑)。そんな貴重な写真です。

96年のシーズンに入ると芹澤さんのおかげもあって、予選を通過する試合も増え、トップ10にも3回入ることができました。でも、力がついてきたな! という感覚は自分ではありませんでした。気持ち的には1年目とあまり変わらず「また上手くいかないんじゃないかな」という不安だらけでした。

今でも不安は常に感じているんですよ。あんまり信じてもらえないですけど(笑)。
僕は自分でも練習量が多いと思いますが、それは不安を感じているからだと思います。それを払拭するために練習するわけです。
ゴルフ以外でも心配性か、と言われると……どうなんでしょうか? 自分ではわからないものですね(笑)。

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投稿者: 藤田寛之オフィシャルウェブサイト 事務局

2020.06.02更新

空いてるから、今からやろう。|藤田寛之からこぼれる言葉 this week Fujita293

2020.06.02 this week Fujita 293

前回の記事で振り返ったデビュー戦は、11位タイと好成績でした。でも、その後は予選落ちが多く、4日間プレーできてもいい結果を残すことができない日々が続きました。
プロ2年目の1994年はトーナメントの出場権が得られず、プロの厳しさを知り自信を失ったりもしました。

覚えているのは、何をやったらいいのか分からなくて、夏前くらいまで練習をしなかったことですね。「つらい」という思いはなかったんですが、どうしたらいいか分からない「迷い」がありました。
なんとか試合に出られるようになってきた3年目の『三菱ギャラントーナメント』。この試合、僕は欠場者がいれば繰り上りで出場できる現地ウェイティングという立場で会場にいました。結果的に試合には出ていないのですが、このときに芹澤信雄プロに声をかけたことが、その後の人生を大きく変えていくことになったんです。

同じ静岡を拠点にしていて、プレースタイルも似ていた大先輩にめちゃめちゃ緊張しながら「今度、一緒に練習をさせてください」とお願いすると、「今日空いてるから、今からやろう」と予想外のお返事。逆にどうしようかなと面食らってしまったほどです(笑)。
質問に答えてもらったり、アドバイスをもらったりした上に、「また声かけてこいよ!」という言葉までもらいました。

そこからは芹澤さんから教わったことを信じて、必死に練習しました。それだけでなく、とにかく芹澤さんの真似をしようと思って、芹澤さんがトンカツを注文すれば「僕もトンカツ!」といった具合でした(笑)。芹澤さんがしていたのと同じ時計を無理して買ったこともありました(笑)。
芹澤さんとの出会いがなければ、その後の藤田寛之はありませんからね。ここから少しずつ少しずつ、レギュラーツアーで戦える藤田寛之に近付いていくわけです。

今回の写真はウェアのマスターバニーエディション10周年の広告です。
芹澤さんが60歳、自分が50歳に・・・。
振り返ると感慨深いですね。

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投稿者: 藤田寛之オフィシャルウェブサイト 事務局

2020.05.27更新

やはり印象深かった。|藤田寛之からこぼれる言葉 this week Fujita292

2020.05.27 this week Fujita 292

最近は新しい出来事がなかなかありませんから、今週から数週間にわたって過去の思い出深い試合を振り返ってみようかなと思います。

まずは僕のツアーデビュー戦となった1993年の『東建コーポレーションカップ』です。もう27年も前のことですね。前の年まで大学生で、アマ時代には地方オープンに1、2試合出た程度でしたから、プロの試合はほぼ始めてでした。それまでテレビで見ていた人がいっぱいいて、右も左も分からず不安だらけだったように思います。

それでも、やはり印象深かったんでしょう。僕にしては珍しく(笑)、初日に誰と一緒に回ったかも覚えています。真板潔プロ、比嘉勉プロがご一緒で、2人ともショットが安定していて、「プロってすごいな」と思ったのを覚えています。

この試合、成績的には良くて、3日目終わって7アンダーで4位タイ、最終的に5アンダー11位タイでフィニッシュしているんです。3日目が終わってインタビューを受けたり、写真を撮られたりして、新聞でも取り上げてもらってうれしかったです。
プレーの内容は全然覚えていないんですが、試合が行われた鹿児島の祁答院ゴルフ倶楽部は今でいうQTで使われていたので、知っているコースだったんです。それが好成績の要因ですね。

ツアー初参戦のこの1年は、とにかく不安だらけの1年でした。
でも、レギュラーツアーに出られる選手は限られていますから、そこに出場できるよろこびは強く感じていました。

ちなみに、東建・・・はTEAM SERIZAWAにとっても印象が深い試合なんです。
2000年は芹澤さんが涙の優勝、2004年は自分が優勝、宮本プロもデビュー戦が1996年の東建で、2008年に優勝してるんです。

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投稿者: 藤田寛之オフィシャルウェブサイト 事務局

2020.05.19更新

狩りができるでしょうか。|藤田寛之からこぼれる言葉 this week Fujita291

2020.05.18 this week Fujita 291

コロナの影響が相変わらずですね。
僕は今週も自宅と葛城を行ったり来たりして過ごしています。

誰が悪いというのでもないですし、誰もがつらい思いをしている中ですが、僕の生活もツアープロとしての生活という感じではないですね。練習をしていても、どこで、いつ本番がスタートするのは分からないんで、何のために練習しているのか分からなくなってきます。
トーナメント中だったら喜怒哀楽の動きもありますけど、それもないので野生の勘が失われそうです。野生に戻ったときに狩りができるでしょうか(笑)。

とは言え、もっと厳しい環境に置かれている方もいらっしゃるでしょう。ほかのプロゴルファーとは連絡を取っていませんが、きっと練習環境を確保するのに苦労している選手もいると思います。最近はゴルフ場所属の選手も少ないですからね。そういう意味では、僕は比較的いい環境にいる方かもしれません。

さて、BS12の『戦略のゴルフ』が放送中です。今は、ものまね芸人の神無月さんとの回が流れていると思います。前回のゴルゴ松本さん同様、面白おかしくお話ししてくれるので楽しい収録でした。この番組のゲストの方は、プレーした後に僕にいろいろ言われるので大変だと思いますけど(笑)。

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投稿者: 藤田寛之オフィシャルウェブサイト 事務局

2020.05.12更新

しっかり記憶に残っています。|藤田寛之からこぼれる言葉 this week Fujita290

2020.05.12 this week Fujita 290

今週も特別な出来事は何もなく、練習とトレーニングに励む日々でした。
先週はゴールデンウィークでしたけど、今年は連休も何もなかったですもんね。ちなみに、僕は仕事柄、毎年関係ありません(笑)。
子どものころも家族と出掛けたという記憶がないので、ゴールデンウィークには縁がないようです。

ゴールデンウィークと言えば、去年は宮本プロの『中日クラウンズ 2019』優勝がありましたね。18番のグリーンサイドで芹澤さんと一緒にその瞬間を見ていたことは、しっかり記憶に残っています。
でも、その翌週、今からちょうど1年前の『アジアパシフィック ダイヤモンドカップゴルフ 2019』では、自分がどんな成績だったかも思い出せません(笑)。初めての優勝とか、賞金王獲得とかの特別な試合は覚えていますが、それ以外はけっこう曖昧なんです。

それにしても、1年経つのが早いです。あっという間に1年が過ぎます。
オフに入ると思っていろいろ準備をしますが、気付いたら1月が終わって、2月に入って、あれもうツアーが始まるなって感じです。
仕事が忙しいせいかなとも思いましたけど、コロナでやることのない今年も早く感じるので関係ないのかもしれません。

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投稿者: 藤田寛之オフィシャルウェブサイト 事務局

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